「小麦でまちおこし」の麦畑に風が流れる 東村山市議会議員 大塚恵美子
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2008 年 6 月 6 日    
「小麦でまちおこし」の麦畑に風が流れる

全く恥ずかしいけれど、身近なことでも知らないことって、いっぱいあるもんだ。
町のあちこちを走るたびに、何とかならんか、と「農あるまちづくり」を思い浮かべてきた。一般質問で提案しようと思い、有機野菜をつくっている農家の方に聞き取りしたり、練馬の白石農園や国分寺の事例を見たり聞いたり、「援農ボランティア」体験者から話を聞いたりしながら、質問通告をした。
そしたら、項目のひとつ「地場産小麦で武蔵野うどんのブランド化を」にぴったり合う活動が既に動き出していることを知った! えーっ! すごいじゃない!
活動に賛同し、既に草刈を何回か体験している同じ会派の奥谷さんからの情報だ。そんなおもしろいこと、どうして早く教えてくれないのよ、けち。と、思うがこちらのアンテナが錆びて不十分なことを反省。

早速「仕掛け人・高木さん」とやり取りをし、小麦畑に案内してくださる。「気づかれたことに遅い早いはないよ、これから一緒に始めましょう」と笑ってくれる高木さんと麦畑にはいる。弾けた麦の殻の中のまだ柔らかくねっとりした実を食べる、真っ白でちょっと甘い。
高木さんが書いたブログの「麦秋の雲雀のくだりがいいね」なんて好き勝手言いながら、黄金に色づき始めた麦穂たちがうねる風の行方を眺める。皆さんの苦労の草取りの甲斐あって、すっきり伸びた2種類の小麦。まだ少し青みがあるけれど、今月末には収穫の予定とか。落穂拾いもしなくちゃね。なんだか、わくわくするんだよね。
地元の農家、関田さんが「町おこしにつながれば」とよびかけに応じて、美住町2丁目の10アールの畑での小麦栽培が昨年11月から始まったそうだ。横を通過したことは何度もあるはずなのに気づかなかった、恥ずかしい… 高木さんは「市民協議会」を構想されているそうで、これもおもしろそう、持続可能な楽しい活動になるのではないかな。
麦畑の後ろを黄色い西武電車が走りぬける。買い物帰りの奥さんが「麦畑なの?」と足をとめる。「雲雀かな、すずめじゃないね」と、少々大ぶりの鳥たちが麦の根元に飛び交う。街の中のちょっとしたスペースなのに、いい風景だ。ずっと眺めていたくなる。
そして、映画の「刑事ジョン・ブック 目撃者」のシーンを思い出す。起伏のある麦畑、風がうねり、文様をつくる。「眺めのいい部屋」にも、麦畑のシーンがあったな。すてきなラブシーンであった。
地産地消だけでなく、そんなことまで思い出させてくれる「町おこし」の小麦はエライ。ロマンは文化だ。(大塚恵美子)



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