桜がさいた・でも腑に落ちぬ「後期高齢者医療制度」 東村山市議会議員 大塚恵美子
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2008 年 3 月 29 日    
桜がさいた・でも腑に落ちぬ「後期高齢者医療制度」

栄町への事務所移転(久米川駅南口1,2分、西武信金向かい森田ビル2F)も終えて、長丁場の議会も終えて、街のあちこちで、思わず足を止め、一気に満開の桜、桜を楽しむ。
さて、予算委員会のことは、以前に書いたが、今回は、最終日の案件のこと。高齢者に厳しい現実がつきつけられることになるこの4月、後期高齢者医療制度のスタートであり、議会でも条例の採択がされた。国が決めた制度であり、増税の見込みのない自治体にとっては、一般会計からの繰り出しをせずにはいられない「押し付けられた制度」であり、ご担当が最もつらい思いでいるとは思うが、考え方に対し私は挙手せず、反対を表明した。
2006年の医療制度改革の柱である医療費適正化により、「老人保健法」から「高齢者医療確保法」へ法律が変わり、制度が開始される。対象は75歳以上の全国で1300万人を今まで加入していた国保、健保などから自動的に分離させ、新制度に加入させることに。運営主体は、都道府県でつくる広域連合であり、自治体は、保険料の収納や激変緩和の軽減策等のコスト負担など直接的なサービスを担う。広域連合に当市は議員も出していないので、地域の声が反映されにくく、責任の所在も見えにくく追及しにくくなる。
保険料は、東京は低所得者対策を講じたあと年額53,800円とされる。激変緩和措置など納付猶予期間は設けられたものの2〜5年でなくなってしまう。被扶養だった配偶者にも保険料が発生し、年金からの天引きとなる。市内での対象者は、14000人、そのうち被扶養者だった対象者は1173人との答弁だった。今まで被扶養だった人が、75歳を過ぎて、医療も必要となってきた時に負担が生じるとは・・・。専業主婦を優遇し、配偶者控除の範囲で働かせ、第三号被保険者として温存してきた結果がこれとはあまりに女を馬鹿にした話。私は専業主婦でもなんでもないが、反乱ののろしでもあげたいくらいだっ!!
年金天引きについては、今回、国民健康保険税条例も改正となり、6割、4割などの軽減策も設けられるものの、65歳以上74歳までの前期高齢者(あー、私だってもうすぐじゃないか!)の国保保険税が特別徴収、つまりこれもまた年金からの天引きとなるのだ。年金?そんなにこの制度が信頼されているのか。空洞化も中に浮いた年金も、嘘ばかりの年金特別便の「体たらく」も同じ年金制度のことではないのか?早急に制度の抜本的改革が必要な瀕死の制度に対し、えらい信頼だ・・・数年は取りはぐれがないとの御(誤)認識か。現役の負担も担える人が減少し、高齢者に更に格差が生じ、早晩、破綻の見えている制度だ。
宝刀である受益者負担を持ち出し、とにかく医療費を抑制したいということだ。診療料が出来高払いではなく1ヶ月の包括払いとなり、「主治医」の意見がウエイトを占め、必要な医療の抑制がされることになると思う。日本の総医療支出の割合はGDP比8%でありOECD平均9%と比べ決して高くない。
介護の社会化を理念とした介護保険も予防介護に力点が置かれ、必要な介護が受けられない世帯も多い。そして、国民皆保険の医療保険もメタボなどの予防に観点を置き、医療制度は極力使うな、との制度変更だ。聴こえはいいが、基盤や内実が伴わない急ごしらえだ。福祉国家への夢は幻想であったことを思い知らされた閉会日となった。(大塚恵美子)



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