でんきを消して、スローな夜を。 http://otsuka.seikatsusha.net
活動報告バックナンバー
2008 年 6 月 21 日
でんきを消して、スローな夜を。
珍しく体調不良。昨日はついに発熱。寒気がとまらず帰宅、それこそ、顔も洗わず(よくあるけど)、ご飯も食べず、ひたすら眠る、これきりない。12時間以上寝て、かなり回復。食欲も戻る。顔も腫れて(よくあるけど)まだぼーっとしているけれど(これもよくあるか…)。
今日は夏至だ。ロマンティックな響きではないか。そうだ、100万人のキャンドル・ナイト「でんきを消して、スローな夜を。」だ!
地球温暖化に対してできる小さなこと、をきっかけに、8時から10時まで、電気を消した時間を豊かに取り戻そう、そんな試み。我が家でも、キャンドル・ナイトを。今晩はベリーの香りのキャンドルで。
ゆらめく灯りの中で、思いにふける。忙しく、蓄積もできず、息切れ気味のこの1週間を思い、家族の体調をも思う。そして「停電の夜に」という大好きなジュンパ・ラヒリの一篇を思う。毎晩1時間の停電に、蝋燭の灯りの下で秘密をひとつづつ語らう若い夫婦。互いの見えなかった心の陰影が蝋燭によって照らしだされる。こんなに距離が近いのに見えなかったものが。ラ・トゥールの絵のようでもある。夜間開館のルーブルで、貸切のように独り占めするラ・トゥールの部屋、蝋燭の灯りがこれもまた雄弁に語る物語、好きだな、ラ・トゥールもカラバッジョも。陰影と機微。リレーのように次々と思い出す、好きなこと。
浴室の出窓にキャンドルを載せ、お風呂に入った。熱がまた出るかも、と思ったけれど、時間を忘れるようにゆっくり入る。明日からもお風呂はキャンドルにしよう。
時が過ぎ、ちょっとためらう気分でPCに入力する。また、日常が戻ってしまった。さて、もう夜更かしはいけませんね。おやすみ。(大塚恵美子)


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